こんにちは。
公認会計士の柴山といいます。平成4年に会計士試験に合格してから、
18年にわたり、会計士業界で仕事をしてきました。
最近、会計士を取り巻く状況が非常に厳しくなってきていることもあって、
若手会計士の方の間で、将来に向けての自己研さんをどうすべきか?という
悩みが大きくなってきています。
このような相談を受け、このたび、わたしの事務所を教室として、有志の
集まりによる勉強会を始めることにしました。
そして、去る7月3日に、わたしの事務所で、専門学校時代のわたしの教え子をはじめとして、
実務補習所の講師時代に教えた方たちなども含め、若手会計士6名が集まり、
はじめての正式勉強会を始めました。
1.当面の「勉強会の方向性」を決定するためのブレスト
(1)1年後または2年後に、どのような姿になっていたいか(目的)
(2)そのために、短期的にどのようなマイルストーンを設定すべきか(目標)
(3)現状とのギャップは、どれくらいあるのか?
そのあたりの詳しいお話は、また後で、参加メンバーがこのブログに書いて
暮れると思います。
結果として、当面の課題は、「来年1月にある実務補習所の修了試験、特に
みんなが苦手にしている税務関連の科目に関する合格対策の勉強・研究」
をしようか?という方向性で定まりつつあります。
昔は、公認会計士試験(2次試験と言っていました)に合格後、2年間の
実務経験と1年間の実務補習所通いのあと、3次試験と言うのを受けて、
3年後に公認会計士となるのが一般的な流れでした。
今は、3次試験という概念がなく、実務補習所の修了試験が、かつての
3次試験に相当するようです。
この修了試験、落ちるとかなり精神的にも社内での立場的にも、
きついものがあるようです。そのあたりの話も、参加メンバーから
コメントが近いうちにあると思いますよ。
2.時事問題(日経新聞)の記事を会計専門家の視点で読む方法
今回は、3日(土)の15面における二つの記事を使って、どのように
解釈すればいいのかを解説してみました。
(1)株主総会の見える化による効果〜富士フィルムの機関投資家のコメント
をどう読むか〜
これは、買収防衛策の更新議案を通過させるために、経営陣が
55%という過半数ちょっとしか賛成票を得られずに苦労した、
という話ですが、その時の機関投資家のコメントをプロならばどう読む
べきか、という話をしました。
========
「3年前に企業価値を上げると言って導入したのに、PBR(株価純資産倍率)
は1倍を割ったままだ」と批判する。
========
この部分で、2つのキーワードについて、専門家としての意見を
言えなければなりません。
B「PBR」というのは、どういう場合に有効で、どういう場合に
意味を持たない指標なのか?また、ここでは何を主張したくて、
PBR1倍割れという話を持ち出したのか?
財務分析と言うのは、ある種の一貫したポリシーを持って
利用しなければ、「ただ数字をはじき出してみただけ」という
結果に終わることがすごく多いです。
これは、大企業のベテラン経理マンの方でも、けっこう陥る落とし穴です。
財務分析の計算方法はずいぶん出回っていますが、それを
時と場合と状況によって使い分ける思考法とか理念の教育が、
欠けているのが現状ですね。そのあたりの穴埋めもしたい、というのが
この勉強会における意義の一つではないか、と思っています。
財務分析は、企業価値(とは何か?)の正しい理解なしには、
語ることも利用することもなかなかできないんですね〜。
(2)オリエンタルランド、有利子負債を1700億円強から
1000億円程度削減予定か?
ここでは、フリーキャッシュフローが現状で321億円稼げている
見通しとのコメントがあります。
フリーキャッシュフローは、企業価値を考えるさいの超重要概念
なのですが、この321億円と言うデータから、企業価値を推測
できるのか?というテーマでお話しさせていただきました。
実は、ある種の実証研究を踏まえると、だいたいの企業価値の推測は
決して不可能ではない、と考えています。
…と、こんな感じで、会計業界の将来を背負って立つ若手会計士の方
たちのスキルアップにつながればな〜、と思って、立ち上げた勉強会です。
今後、どのような方向に行くのかは未知数ですが、その活動報告など、
時々このブログで行っていきたいと思います。
たぶん、参加者である若手会計士の方の生の声に触れることができると
思いますので、ご期待(?)くださいませ。
柴山
追伸
第2回勉強会は、7/31(土)に実施します。
参加予定者数は6名です。


![Powered by 269g[ブログ・ジー]](http://269g.jp/img/269g.gif)